ハロプロDD soramiの囁き

ハロプロについて、あれこれと思いを綴ります。

正当なファンのあるべき姿とはー山木理沙と小関舞の覇気への期待―

 掲示板やまとめサイト、更にはそれらに対するコメントを見ていて思うことがある。それは何のためにファンをしているのか、どういう立場で書き込みをしているかということである。
 私はハロプロの各グループに対して、正当なファンでありたいと考え、それに従い、このブログでの発信を行っている。

 

 私の考える正当なファンとは、良き応援者ということである。応援している者が長く、一定以上の水準でパフォーマンスでき、それを通じて、適切に適度に人々に評価されるよう、手助けを行う応援者ということである。
 具体的に言うなら、例えば、あるグループが売れていることをよいことに、増長した態度をとってしまっているようなら、あるいは粗製濫造的な、質の低いパフォーマンスをするようになってしまっていれば、事実を踏まえた、痛烈な批判をすることで、あるべき姿に戻らせるように努める。その一方で、売れてなくても正当な努力を重ね、質の高いパフォーマンスを行えていれば、大々的に褒めたたえ、激励するとともに、できるだけ知れるように、世間に対して啓蒙活動を行うというような活動をする応援者である。これは言ってみれば、世間的にそれを応援する(応援しない)者が多数派になった時にこそ、多数派の常識に与せずに、正当な少数者であることを維持しようという態度でもある。

 

 しかし残念ながら、流行っている時には、付和雷同してほめそやす一方で、少し人気がなくなると周囲に同調して、感情的な批判を並べるだけの、自分が世間の多数派の一人であり続けていることを殊更に示そうとする存在が増えてしまっているようだ。しかも特に批判する際に、正しい事実や情報を探ろうともせずに、自分の思い込みに従った感情的な印象を振り回しているという状況が目に付く。
 ハロプロを愛する者としては、ハロプロのファンたちが、ハロプロの各グループに対する正当なファンになってほしいと思い、書きにくいことをあえて書いているのであり、批判のための批判をしているわけではないということを最初に述べておきたい。

 

 私が以上のようなことを思い、更にブログに記述したのは、先日発表された小関舞のハロコン欠席の連絡に対する、掲示板の書き込みに対して、義憤を感じたからである。義憤を感じた理由は次の2点である。
1、 事実を踏まえない勝手な解釈=無知な解釈で、批判しているから。
2、 カントリーガールズがなぜ新体制になったのかを考えることなく、1か0かという二者択一の貧弱な発想で、自分の目先の感情を押し付けているから。
 以下具体的に説明する。

 

 小関舞が学業の問題で土曜日のハロコンを休むことに対して、土曜日に授業がないだろとか、成績に問題があるから補習だろといった意見が出ていたが、私立の高校では土曜日に授業があるのは珍しくないし、特に進学の実績を謳う高校は、当然授業を行っている。だからこそ、私学は公立に対して高い進路実績を上げることができるのである。また、通信制以外の高校では、授業を年間で1/5以上休むと、履修そのものが認められなくなり、進級できなくなる。これは私学も公立も関係がない。彼女は今までの土曜日公演に出たり、そのための準備をすることで土曜日の欠席が累積し、土曜日にある科目の欠席が1/5に近づいたので、進級をするためにもうこれ以上休めないということで、止む無く公演の欠席を決めたということである。そしてこうなるということは6月の時点ではもうわかっていたことであり、だからこそ、彼女は学業優先ということを示して、カントリー専任を選んだのであるし、プロダクションとしても彼女の家庭の意思や彼女の意思を汲んで、カントリーの活動を新体制へと切り替えたのである。

 

 ところで、彼女がハロコンの休みを示したことに対して、学業に専念せよとか卒業するべきといった意見や、腰掛のつもりでアイドル活動をするのかといった批判が、次々と掲示板に書き込まれた。しかし、これこそ、何のために6月の時点で、プロダクション側が、学業とアイドル活動を両立させるといったことを示した上で、カントリーを新体制へと切り替えたのか、プロダクション側の配慮や意図が全く分かっていない、目先の感情論である。学業とアイドル活動を両立させるために、一時的にアイドル活動を中断しているだけであり、しかもそれは事前に報告されていることである。もちろん具体的にどのような形で両立を図るかについては、事前には示されてなかったわけだが、当然こういう事態は想定内のことである。それをアイドルをなめるななどと、勝手な解釈を吹聴している方が、アイドル活動と学業の両立の大変さが分かっていない、痴れ者である。1つの立場に専念するということの方が、よほど簡単であるということがわからないのだろうか。

 

 小関舞と山木理沙は、今までハロープロジェクトでは、認められてこなかった新しい立場に初めて挑戦している存在である。そしてこの新しい立場は、彼女たちにとっては、パフォーマーとして、更には大人の女性として、より高い水準に到達する上で、避けられない壁として存在しているのである。そしてこの避けられない壁とは、単なる学業とアイドルの両立の水準ではなく、高い水準での学業と高い水準でのパフォーマンスの両立である。また両立させようとする意志に対する現実からの抵抗とそれに対する弱気な自分の心である。

 彼女たちはそういった壁に立ち向かうべく勇気をもって進んでいるのであり、それは単なる意志という水準ではなく、覇気であると言ってよいだろう。
 その覇気があるからこそ、私は彼女たちの挑戦と努力に敬意を表すし、彼女たちのこれからの活動も楽しみにしているのである。くれぐれも心無い者の、無責任で無知な批判に負けることなく(こういう批判が出てきて、心を痛めさせられるが、それを克服していくのも、壁を越えることの1つの過程のはず、更にはこういう批判が出て来ることも予測していたはず)、より高い水準の活動ができるよう、努力を重ねることを期待している。文句を言うやつを黙らすには、圧倒的な実力を見せるのが一番効果的だと思うので。

  ただし、恐るべきことに、おぜこは、学業においてはもう結果を出し始めているのである。例えば体育大会における応援団長となり、クラスを優勝に導いたり、合唱コンクールの指揮者として、クラスを総合優勝させたりとか。タレント活動をしながらであるということを考えれば、それがどれほどとんでもないことか、想像できる者には想像できるはず。学業というのを成績だけとしか見ていない者が大勢いるが、それは大きな間違いで、学校生活全般が学業の内容である。

 おぜこの挑戦は学年が上がるにつれてより厳しさが増すであろうが、おぜこの総合的な能力は、ハロプロの中でずば抜けているカントリーガールズというグループの中でも、船木と並んで抜群であると評価できるので、必ずや目標を達成できると信じている。

 

 なお、2人の挑戦は、大学とテレビとアイドル活動を鼎立させた嗣永桃子をほうふつとさせるものであり、2人が桃子の正当な後継者であることを明示しているのである。